家庭用プリンターが「パソコン離れ」を起こしている。
メーカーはスマートフォン(スマホ)やタブレット端末対応のプリンターの開発に力を入れている。
スマホ印刷対応プリンターとは?

セイコーエプソン

セイコーエプソンは9月2日(2014年)、9月18日から順次売り出す新製品を発表。
自社で開発したスマホ用アプリを使えば、スマホで撮った写真で卓上カレンダーが作れる。

撮影した書類や身分証明書を、ゆがみや影を補正した上で印刷できるようにした。

EPSON コンパクトプリンター PF-70 無線 スマートフォンプリント Wi-Fi Direct A5対応
スマホ印刷対応(EPSON iPrint)
2.7型液晶
名前シールやデコレーションシールも印刷可能
A5普通紙に印刷可能
フォトブック印刷対応
本棚などに縦置き収納可能

10月下旬には、スマホからの印刷を想定して開発した小型プリンターを新発売。
子どもの文具に貼る名前シールや、手帳などを彩るシールなどもパソコンを使わず、スマホでつくって印刷できる。

今後はスマホの周辺機器としての売り方を家電販売店に提案し、スマホ売り場に実物のプリンターを置いてもらえるように取り組むという。

プリンター各社はスマホが普及し始めた2011年ごろからスマホへの対応を進めてきた。
いまでは主要メーカーの家庭用プリンターの大半がスマホに対応するよになった。

各社は、「スマホから使いやすくなる機能」を競っている。

日本ヒューレット・パッカード

日本ヒューレット・パッカード(HP)のアンケートでは、6割以上のユーザがスマホから直接印刷できるプリンターを使いたいと応えたという。

「スマホからの使い勝手が消費者がプリンターを選ぶ新たな基準となっている」とみる。

同社は、今月(2014年9月)、スマホの近距離無線通信の機能を使い、スマホをかざすだけで写真が印刷できる機能が付いたプリンターを発売する。
キャノンの新製品にも同じ機能が付いた。

ブラザー工業

ブラザー工業も、スマホに保存している写真を使い、パソコンなしで180種類以上の年賀状がつくれるアプリを、11月にリリースの予定。
(朝日新聞2014年9月記事参照)

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