「会社の設立・資金繰り・申告・節税、ぜんぶこれ1冊でわかります」という本を読みましたので感想を披露します。

法人なり

個人事業主から法人(会社)になることを「法人なり」と言います。
個人事業主で収益が増え、税金対策として法人化することが多いです。

私はそういう内容の本を読みたかったのですが、この本は、起業=法人という観点の内容です。

従って、「法人なり」を考え、その手続きを知りたい人にはあまり約に立ちません。

もっとも、法人(会社)の設立という目標は同じなのでそれなりに参考にはなります。

フリーランス

私の場合、フリーランス的な個人事業から法人化を考えているわけですが、この本は一般的な業種想定しています。

従って、「在庫」という話も出てきます。

合同会社

法人(会社)は株式会社だけではありません。

個人で税金対策で会社を設立するなら合同会社の方が、株式会社より設立は簡単なようです。

しかしながら、この本には合同会社の話題は一切出てきません。
株式会社が前提になっています。

ぜんぶ、これ1冊でわかります

本のタイトルには「ぜんぶ、これ1冊でわかります」とあるのですが、内容はかなりおおざっぱです。

「会社の設立・資金繰り・申告・節税」のおおまかなことがざっくり分かるといった内容です。

税理士に相談

著者は「中小企業を応援する会計事務所の会 会計事務所の全国フランチャイズチェーン Q-TAX」となっています。

第6章は「社長の強い味方!税理士の活用方法、教えます」とあり、巻末にこのフランチャイズに加盟している全国の会計事務所の案内が掲載されています。

要は、これが目的でしょう。

であるならば、事例を沢山掲載した方がよりアピールできたと思います。

タイトル的に内容が考えると中途半端の内容でした。
会社の設立・資金繰り・申告・節税、ぜんぶこれ1冊でわかります