情報商材販売会社のインフォトップから、デジタル権利収入構築システム「マティックmatic」の無料モニター限定募集の案内が郵送で届いた。
デジタル権利収入構築システム「マティックmatic」とは何か?
無料モニターの裏には何かあり、詐欺なのか?
デジタル権利収入構築システム「マティックmatic」及び、無料モニターの裏にあるものを調べてみた。

権利収入「マティック」無料モニター募集とは?

同梱されていた書類は以下の4点。

●特別ご案内状
●23,000人に支持された「マティック」による次のトレンド
●権利収入積み上げシミュレーション
●無料モニター限定募集

特別ご案内状

権利収入「マティック」

今回、郵送物が届いたのは、インフォトップで以前、商材を購入したことがあり、「会員登録者情報」に「郵送DMを『受け取る』」としていた為のようだ。

今後、郵送によるダイレクトメールが不要な場合は、購入者マイページログイン後、「会員登録者情報変更」より、郵送DM受取を「受け取らない」に変更、あるいは、「特別ご案内状」に記載のQRコードから宛名欄の下に記載されている「システムID」と「登録者名」を入力することで、郵送を停止できる。

また、メールにて件名に「郵送停止」と記載、本文に「システムID」と「登録者名」を添えて停止希望の旨を連絡する事でも可能だ。

詳しく「郵送停止」の方法が記載されており、良心的だと言える。

23,000人に支持された「マティック」による次のトレンド

やや誤解を招くキャッチだ。
説明文では、「その再現性はサポート体制が認められinfotop殿堂入りを果たし、23,000本超の売上を記録した今なお売れ続けるフォローマティック。
その名を引き継いだ、次世代のシステムmatic。

上記の説明文を読む限りでは、本来のタイトルは『23,000人に支持された「”フォロー”マティック」による次のトレンド』となるべきだ。

では、「フォローマティック」とは何か?
「フォローマティック」とは、twitterの自動集客ツールだ。
フォローマティックXY

又、当チラシには「マティックmatic」とは何かについて、ぼかして書いている。
この内容については後述。

権利収入積み上げシミュレーション

初月から報酬発生、1年後には無理なく毎月30万円の自動収入へ。

無料モニター限定募集

あのinfotop殿堂入り商品「フォローマティック」の名を引き継ぐ権利収入を自動構築するシステムがついに解禁。

権利収入「マティック」とは?

今回、同梱されていたチラシからデジタル権利収入構築システム「maticマティック」の内容をまとめてみる。

権利収入とは?

再三、文章に登場する「権利収入」という言葉。
「権利収入」は「労働収入」に対する言葉で、不動産の家賃収入はその最たるものだ。
マルチ(MLM)もその一つ。

では、「maticマティック」はどのような「権利収入」なのか?
これに関しては、「maticマティック」はマルチ(MLM)ではない。
投資・自動売買の類でもない。
また、アフィリエイトでも物販でもないとある。

スキル等は必要?

スキルも経験も初期費用も不要。
忙しいサラリーマンの方でも問題なく実践できる。

どれだけ稼げる?

システムに乗っかるだけで権利収入を毎月積み上げていき、月30万円の継続収入を目指せる仕組みの構築が可能。

【先行モニターの例】
・2ヵ月目で月収550万円
・月30万円の自動収益
・3ヶ月で50万円
・2か月後に31万円

いつから報酬が発生する?

初月から報酬発生。
※「即日報酬可能」という表現も

権利収入だから一度作れば毎月発生!
初月3万円⇒12カ月後は毎月36万円

ジャンルは?

「バブルの先行者利益」とあり、ブルーオーシャンのジャンル(市場)のようだ。

申込方法

チラシには「今すぐ無料モニターに登録して毎月30万円のデジタル権利収入を受け取る」とあり、LINEのQRコードが記載してある。

「maticマティック」についてまとめてみる。

「maticマティック」とは?【まとめ】

●デジタル権利収入構築システム
●スキルも経験も初期費用も不要
●忙しいサラリーマンも問題なく実践可
●先行者利益
●即日報酬可能
●権利収入を毎月積み上げる
●12カ月に毎月30万円の継続収入が目指せる
●先行モニターでは2ヵ月目で月収550万円の人も

以上見る限り、簡単に稼げるノウハウのように思えるが、ハッキリ言ってそんなノウハウはない。
さらに無料モニターとなると、うさんくさいことこの上ない。
詐欺ではないのか?
とりあえず、LINEに登録してみた。

権利収入「マティック」無料モニターとは?

LINEに登録すると、「毎月30万円の安心を受け取るデジタル権利収入の秘密」と題した動画が見れる。

ノウハウの開発者は?

まず、23,000人に支持された「フォローマティック」の開発者、柏崎勇氏の挨拶があり、「maticマティック」をバックアップしているとのこと。

「maticマティック」の開発者は白沢よしき氏。
何と、このデジタル権利収入システムによって毎月1000万円の利益を安定して得ているという。

無料モニターの正体

今回の無料限定モニターの内容は「デジタル権利収入をわずか2時間で構築できる無料ワークショップ」であった。
※ワークショップは今までは9,800円の参加費用を頂いていたとのこと

結局、デジタル権利収入構築システム「maticマティック」とは何かついては、無料ワークショップで明らかになるということだ。

動画の特典

尚、動画を見た特典を受け取るには「白沢直通LINE」に登録する必要がある。

無料モニターの申込

無料モニターは、無料ワークショップであるが、オンラインだ。
無料ワークショップの申込締切はLINE登録をした翌日であった。
結局、無料ワークショップには申込まなかった。

それは、デジタル権利収入構築システム「マティックmatic」の正体が分かったから。

権利収入「マティック」の宣伝文句に嘘はないのか?

デジタル権利収入構築システム「マティック」の正体は、Amazonの電子書籍の印税収入であった。

ここで、権利収入「マティック」について案内チラシからピックアップした特徴が実際に可能なのかを見ていく。

●デジタル権利収入構築システム
●スキルも経験も初期費用も不要
●忙しいサラリーマンも問題なく実践可
●先行者利益
●即日報酬可能
●権利収入を毎月積み上げる
●12カ月に毎月30万円の継続収入が目指せる
●先行モニターでは2ヵ月目で月収550万円の人も・・・

デジタル権利収入構築システム

何故、「”デジタル”権利収入」と「権利収入」の前に”デジタル”が付いているのかが、「電子書籍」ということで合点がいった。

スキルも経験も初期費用も不要

これは半分正しく半分は正しくない。
「マティックmatic」では、デジタル権利収入”構築システム”とあるように、単なるノウハウではない。

電子書籍を作成(作る)必要があるが、その文章作成は記事作成のライターを募集して、自分は電子書籍をAmazonにアップする。

従って、”スキル”も”経験”も不要、また、「忙しいサラリーマンも問題なく実践可」となる。

しかし、「初期費用も不要」となる「?」だ。
勿論、初期費用0でも電子書籍を作ることは可能だが、そうなると、”スキル”も”経験”も不要とはならない。
まして、「忙しいサラリーマンも問題なく実践可」とはいかない。

記事作成を依頼するのには、費用がかかる。

さらに、無料モニターを募集する大きな意味は、バックエンドに高額塾が控えており、入塾すると費用がかかる。

白沢氏はデジタル権利収入構築システムのノウハウ教えるコミュニティ「KBP(Kindle Book Publish)」を運営しており、参加費用は、1年間498,000円。

先行者利益

「先行者利益」という言葉も「何を今さら」という感がある。
電子書籍で稼ぐという考え方は既にあり、電子書籍でAmazonランキングで1位御を獲得するノウハウを販売している人は複数いる。
※電子書籍販売については別記事をご参照ください。

即日報酬可能

「即日報酬可能」というのが意味不明だ。
電子書籍の作成には時間がかかる。
作成した電子書籍をAmazonに登録した日を「当日」とするなら、「即日」に本が売れる可能性が無いとは言えない。
しかし、これには余程、ノウハウが必要ではないか?

権利収入を毎月積み上げる

毎月、電子書籍を作り続けることで売上を積み上げることは可能と言えば可能なのだが、本が売れ続けるということは現実には難しい。

12カ月に毎月30万円の継続収入が目指せる

この根拠は月30000円の報酬発生だ。
1冊あたりの印税は平均月に3,000円という話があるので、月30,000円を達成するには、月に10冊電子書籍を作成する必要がある。
年間で120冊である。
これだけのネタを考える可能性はないこともないが、現実的とは言えない。

先行モニターでは2ヵ月目で月収550万円の人も・・・

2ヵ月で月収550万円を稼ぐにはどれくらい電子書籍を作成する必要があるのか?

1冊平均3,000円を元に計算すると、
550万円÷3,000円=約1,833冊

不可能な数字だ。

では2ヵ月目に月収550万円は不可能かというとそうでもない。
Amazonの電子書籍の販売には有料販売と無料(Kindle Unlimited会員は無料で読める)がある。

そこで2つのケースで可能性を探ってみる。

【有料販売の場合】
Amazondでは電子書籍の価格は250円から1,250円の範囲に設定すると、印税率70%。
電子書籍の値段が1250円の場合、1部売れると(1,250円×70%=)875円の報酬発生。
550万円÷875円=6,286部

後は、1冊にせよ複数の電子書籍であれ、1,250円の電子書籍が6,286部売れれば、550万円の売上を上げることは可能だ。

1ヶ月に電子書籍を6,286部販売する事は不可能ではない。

【無料の場合】
無料の場合、1ページ当たり約0.5円の印税が入るようだ。
では、550万円の売上を達成するにはどれくらいのページ数が必要なのか?
550万円÷0.5円=1,100万ページ
仮に1冊200ページの電子書籍の場合、5,500冊となる。
仮に1冊500部販売できれば11冊で月収550万円を達成可能だ。・・・①

これを1冊100ページで考えると、1冊1000部の売上だ。・・・②

まとめると、以下になる。

①1冊200ページの電子書籍11冊×500部販売⇒2ヵ月目に月収550万円
②1冊100ページの電子書籍11冊×1,000部販売⇒2ヵ月目に月収550万円

理論上は可能だが、現実的に出版した全ての電子書籍を月平均500部や1,000部販売することは可能なのだろうか?

これに関しては情報が無いので何とも言えない。
但し、「1冊あたりの印税は平均月に3,000円」を当てはめると、2ヵ月目に月収550万円を達成することは不可能である。

さて、最後にデジタル権利収入構築システム「マティックmatic」無料モニターは詐欺なのかを検証したい。

権利収入「マティック」無料モニターは詐欺?

まず、権利収入「マティック」無料モニターで分かることは、この場合の「権利収入」とはAmazonで電子書先を販売して得られる印税のことだということ。

「初期費用がかからない」はウソ

そして、”スキル”も”経験”も不要、また、「忙しいサラリーマンも問題なく実践可」なのは、電子書籍を執筆をしてくれる人をクラウドソーシングで探して依頼するというもの。
クラウドソーシングでライターを利用するには費用がかかる。

さらに、このノウハウの肝は「KBP(Kindle Book Publish)」に参加しなければ教えてもらえない。
そして、参加費用は498,000円かかる。

従って「初期費用がかからない」というはウソである。

12か月後に毎月30万円は現実性が低い

さらに、「KBP(Kindle Book Publish)」に参加すれば、12か月後に毎月30万円の安定収入を得られるのかという点だが、これについても、確実とは言えない。

売上を積み重ねるには同じように売れ続ける必要があるが、現実的にありえない。

売上の例があり得ない

何しろ、先行モニターの実績が「2ヵ月目で550万円」を筆頭に実現不可能ともいえる数字が並んでおり、とても信用できない。

電子書籍出版はブルーオーシャンではない

そもそも、電子書籍出版を「バブル寸前の全く新しい市場」と喧伝するのだが、既に電子書籍で稼ぐ塾は他にも出ており、とてもブルーオーシャンとは言えない。

白沢よしき氏が電子書籍で稼いでいるのはウソ

白沢よしき氏の経歴を見ると、電子書籍で月1000万円の安定収入を得ているかのようにに受け取れるが、白沢よしきネームの電子書籍はAmazonで見当たらない。

結局、高額塾の売上が月1000万円の中身なのではないか?
コミュニティ(=塾)の参加費(年間)が約50万円、月割りすると約4万円。
年に250人(月20人強)の参加者があれば達成できる数字だ。

この高額塾で売上を上げるシステムこそ、「権利収入」そのものと言えるのではないだろうか。