インターネットの検索サイトで、それまえ上位に表示されていたサイトが突然「圏外」になるケースが相次いでいる。
検索最大手の米イーグルが、検索結果を上位にする手法が行き過ぎたサイトの「摘発」に乗り出したからだ。
[グーグルからペナルティを受けたケース]
雑貨に関する検索で10位以内に入っていた東京の雑貨販売会社の自社サイトが、突然「圏外」になっていた。
コンサル会社が調べると、グーグルから警告が届いていた。
「ガイドラインに違反した手法が使用されている」ということだった。
雑貨会社は、自社サイトの検索順位を上げる「険悪エンジン最適化」(SEO)の対策を専門業者に依頼し、業者は自ら立ち上げた無料ブログに雑貨会社のサイトを約3千件もリンクさせていた。
グーグルは検索結果の順位付けに数百通り以上の解析処理を行うが、他サイトにどれだけリンクされているかで重要度を判断する傾向があった。
※これは、人気投票というグーグルの指標である。
しかし、このことを逆手にとって、多くのサイトからリンクを貼るスパムまがいの手法がとられたことで、グーグルは昨年(2012年)4月と今年(2013年)の5月、解析処理方法を改善。
不自然なSEO対策が施されていたサイトを検索結果から排除し始めた。
(パンダアップデート、ペンギンアップデート)
※但し、グーグルによるアルゴリズムの修正は頻繁に行われている。
雑貨会社は無意味なリンクを削除し、グーグルに再審査を依頼。
1ヶ月後には以前のような順位に戻ったという。
一方、グーグルの新方針に対処できないケースも多い。
某不動産会社は5社にSEO対策を依頼、ブログなどに4万件近くのリンクが張られていた。
最近、検索順位が落ち込み、不要なリンクを削除しようとしたが、ブログ運営者と連絡が取れなかったり、業者が倒産したりして進まない。
一連の改善について、グーグルは「情報制度を高めるために、絶えず改善している。価値の低い検索結果を表示すれば、検索サイトとして選ばなくなる」としている。
グーグルの使命は、ユーザーが検索した時にユーザーにとって有益なサイトを表示すること。
しかし、SEO対策によりユーザーにとって有益でサイトが表示されると問題だ。
グーグルが対策するのは当たり前と言える。
王道の検索エンジン対策はコンテンツの充実である。