2017年12月6日のGoogle医療・健康系ジャンルのアルゴリズム・アップデートにより、私の所有するサイトは大打撃を受けた。
今まで、検索エンジンGoogleのアルゴリズムの変更には影響を受けずに来たが、あの日を境にアクセスが激減し、それから回復をみることもなく7月まで来た。
既にこのアップデートは落ち着いたと思っていたが、先日8月1日(2018年)を境にさらにアクセスがダウン。
調べてみると、医療・健康アップデートがまだ継続中であることが分かった。
そこで、遅まきながら2017年12月のGoogle医療・健康アップデートとは何だったのかを振り返り、それを踏まえて今後アフィリエイトサイト(記事)作成に置いて注意すべき点等をまとめてみた。

Googleアップデートとは?

検索エンジンGoogleの使命は「ユーザーの検索意図にあった検索結果を返すすること」。

Googleはこの使命達成の為に、日々改良(テスト)を繰り返し、年数回、検索技術の大幅なコアアルゴリズムの変更(アップデート)を行う。

このアップデートにより、順位を下げるサイトもある一方、上がるサイトもある。

下がったサイトは、上がったサイトより”ユーザーの検索意図との関連性が低い”ということになる。

ただ、指標を決めるのは人間、データを処理するのは機械。
精度は上がってきているが、完全とは言えない。

当然、コンテンツの質が高いサイトが上位表示されない、ということも起こる。

だが、試行錯誤を繰り返しながら、Googleの検索技術は進化している。
今ある問題は、いずれ解決されるのかもしれない。

2018年8月のGoogleアップデートの内容

2018年8月のGoogleアップデートには、前回、記事で取り上げた。⇒「Googleアルゴリズムのアップデート(2018年8月)の内容と影響についてのまとめ

複数のSEO専門家の分析をまとめた記事だが、ここでは、私が特に注目したの2018年8月のアップデートで下がったサイトの特長。

これは、ブログ集客専門家・ブログマーケッターのジュンイチ氏のクラインとを分析した結果、分かった特長だ。

≪下がったサイトの特長≫
①医療健康関係が専門でない複数の外部ライターさんが書いている健康メディア(2017年12月の時点でかなり下がったが、さらに追い打ちをかけられるように下がった)

②お金の専門家ではない方が、お金関係の話題を扱っているサイト
(ホワイトハットSEOで頑張って記事は書いているものの下がった)

③整体院が運営する健康関係のブログ
(もはや整体院は健康関係の専門家として見られない?)

これらは他のSEOの専門家が言及していない具体的な情報で参考になった。

特に①だ。
私の場合、記事の外注はしていないが、サプリメント関連のサイトが影響を受けた。
※2017年12月6日のアップデートでアクセスが1/3~1/2になったが、2018年8月1日以降、さらにダウン。

では、本題の2017年12月6日のGoogleアップデートとは何だったのか、を振り返ろう。

2017年12月6日のGoogleアップデートとは?

そもそも、事の発端は、医療や健康に対する不確かな情報を掲載するキュレーションサイト「例:WelQ」が上位表示されていたことにある。

結局、キュレーションサイトは社会的な批判も受け、閉鎖に追い込まれたが、その1年後にGoogleの医療・健康アップデートが実施された。

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。
(Googleの発表)

私は、サプリメントは関係ないだろう、と安易に考え、何の対策も取らなかった。

あの時、もっと深く、このアップデートの情報を調べていたらと、悔やまれる。

しかし、今さらそれを言ってもどうなるものではない。
今後は同じ轍を踏まない事が大事だ。

私の場合、サプリメントの商標(商品名+メーカー名)でサイトを作成していた。
医療や健康に関する記事とは言えないのだが、恐らく、商標キーワードがフィルターに掛けられたと考えらる。

以前なら、メーカーサイトより私のサイト(記事)が上位のことも多々あったが、軒並み、上位にはメーカーサイト、通販サイトが占め、私のサイト(記事)の順位は下落。

医療・健康アップデートのアフィリエイトサイトに及ぼす影響を考察しているのが、以下の記事。
Googleの医療・健康アップデートでの健康食品・化粧品業界の今後の影響について

私がこの記事で特に注目したのは次の2点。

[1]法令順守の問題
法令順守をしていないサイトは今後、順位を下げる。
①著作権違反(コピペ・リライト)
②薬機法違反

[2]ランキングサイトの問題
報酬単価の高い順に並べただけのランキングサイトは上位表示しにくくなっている。

[1]の法令順守に関しては、別の機会に取り上げる。

[2]に関しては、確かにこういったランキングサイトはユーザーの利益よりアフィリエイターの利益を優先した価値のないサイトだ。

ただ、Googleがランキングサイトの内容までチェックするのは難しいだろう。

今、3つのキーワード(葉酸、コンドロイチン、グルコサミン)+ランキングで調べてみたが、上位表示されているのは、いずれもAmazon、楽天一番、Yahoo!ショッピング等の通販サイトだった。

サプリメントの成分名、商品名、メーカー名+商品名では、フィルターが掛けられているようで、メーカーサイト、通販サイトが上位を占めている。

YMYLとは?

Googleアルゴリズムのアップデート(2018年8月)の内容と影響についてのまとめ 」の記事でも取り上げた”YMYL”。

“YMYL”とは「Your Money or Your Life」。
“お金や命(医療・健康)”に関わるキーワードに関する記事は、一般的なキーワードより高品質な内容が求められる。

この”高品質”と概念の中には記事の内容に関する“信頼性”が含まれ、”信頼性”は誰がその記事を書いたのか?ということ。

“YMYL”について、Googleはオーソリティー(専門家等)が書いた記事を高く評価することにしたらしい。
※但し、単に”専門家”が書いたと言うだけではダメで、そのドメインの”信頼性”で判断しているようだ。即ち、医師なら、その学会からリンクを受けている等(←推測です)。

そして、その傾向は2018年8月のアップデートで強化された。

それはさておき、2017年12月6日のGoogleアップデートでどういうキーワードが順位を下げたかについて言及している記事を見つけた。
Googleが医療健康系ジャンルのアルゴリズム更新を行う

「病気(便秘・ニキビなども含む)、歯科系・眼科系、健康食品(青汁・酵素・葉酸・サプリ全般など)、コレステロール、バストアップ、精力剤、イボ、ワキガ、糖質制限」などのワードで大きな変動があった」

さらに、「私の管理サイトでは、便秘サイトとガン保険のサイトで大きな下落となっており、アクセス数も減っています。」

そして、「今後、医療健康系サイトを作ることはないでしょう。」

まあ、これが妥当な選択だろう。

2017年12月のGoogleアップデート以後、上位表示できないサイトとは?

SEOコンサルタントの鈴木将司氏は、早々と12月6日の「【Google公式発表】医療・健康サイトの検索順位が激変!信頼性の低いサイトは上位表示出来なくなった!?」という記事で以下のことを記述している。

さすが、SEOの専門家ならでは。
予測が的確だ。

【将来的にマイナスになりそうなコンテンツ】
・薬機法(旧薬事法)に触れる有害コンテンツ
・医学的根拠のないコンテンツ

※薬機法とは、正式には「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」

「薬機法」については、前述の2017年12月6日のGoogleアップデートとは?で触れたが、法令順守について記述していたサイトは他にもあった。

アフィリエイトサイト(記事)作成に置いて注意すべき点

以上を踏まえて、今後アフィリエイトサイト(記事)作成にあたって何に注意すべきについてまとめてみる。

1つの選択は、医療健康系サイトは作らない、ということ。

それと、「YMYL」の「お金」に関するサイトも。
記事の”信頼性”を重視する傾向は2018年8月のアップデートで強化された。
2018年8月のGoogleアップデートの内容

専門家でない限り、「お金」をテーマにしたサイトは作らないのが無難だろう。

そして、法令順守。
薬機法に関しては、医療健康系サイトでなければ関係がないが、著作権違反には注意が必要。

もっとも、著作権違反については、過去にパンダアップデートが実施さている。
これに関しては、後日、記事にまとめる予定。

そして、Googleが使命「ユーザーの検索意図にあった記事(サイト)を検索結果に返す(上位表示する)」を果たす為、今、重視していると思われる指標が、以下の3つ。
※「Googleアルゴリズムのアップデート(2018年8月)の内容と影響についてのまとめ」でも触れた。

・滞在時間
・平均ページビュー
・直帰率

では、上記の理想的な数値はどれくらいなのか?
これについても、後日、記事にまとめる予定。